新改訳旧聖書(1970年版)創世記、第10章

  1. これはノアの息子、セム、ハム、ヤペテの歴史である。大洪水の後に、彼らに子どもが生まれた。
  2. ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。
  3. ゴメルの子孫はアシュケナズ、リファテ、トガルマ。
  4. ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシュ、キティム人、ドダニム人。
  5. これらから海沿いの国々が分かれ出て、その地方により、氏族ごとに、それぞれ国々の国語があった。
  6. ハムの子孫はクシュ、ミツライム、プテ、カナン。
  7. クシュの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカ。ラマの子孫はシェバ、デダン。
  8. クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。
  9. 彼は主のおかげで、力ある猟師になったので、「主のおかげで、力ある猟師ニムロデのようだ。」と言われるようになった。
  10. 彼の王国の初めは、バベル、エレク、アカデであって、みな、シヌアルの地にあった。
  11. その地から彼は、アシュルに進出し、ニネベ、レホボテ・イル、ケラフ、
  12. およびニネベとケラフとの間のレセンを建てた。それは大きな町であった。
  13. ミツライムはルデ人、アナミム人、レハビム人、ナフトヒム人、
  14. パテロス人、カスルヒム人――これからペリシテ人が出た――、カフトル人を生んだ。
  15. カナンは長子シドン、ヘテ、
  16. エブス人、エモリ人、ギルガシ人、
  17. ヒビ人、アルキ人、シニ人、
  18. アルワデ人、ツェマリ人、ハマテ人を生んだ。その後、カナン人の諸氏族が分かれ出た。
  19. それでカナン人の領土は、シドンからゲラルに向かってガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイムに向かってレシャにまで及んだ。
  20. 以上が、その氏族、その国語ごとに、その地方、その国により示したハムの子孫である。
  21. セムにも子が生まれた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であって、ヤペテの兄であった。
  22. セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム。
  23. アラムの子孫はウツ、フル、ゲテル、マシュ。
  24. アルパクシャデはシェラフを生み、シェラフはエベルを生んだ。
  25. エベルにはふたりの男の子が生まれ、ひとりの名はペレグであった。彼の時代に地が分けられたからである。もうひとりの兄弟の名はヨクタンであった。
  26. ヨクタンは、アルモダデ、シェレフ、ハツァルマベテ、エラフ、
  27. ハドラム、ウザル、ディクラ、
  28. オバル、アビマエル、シェバ、
  29. オフィル、ハビラ、ヨバブを生んだ。これらはみな、ヨクタンの子孫であった。
  30. 彼らの定住地は、メシャからセファルに及ぶ東の高原地帯であった。
  31. 以上は、それぞれ氏族、国語、地方、国ごとに示したセムの子孫である。
  32. 以上が、その国々にいる、ノアの子孫の諸氏族の家系である。大洪水の後にこれらから、諸国の民が地上に分かれ出たのであった。

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